漢方ダイエットについて ~新神戸きたむら内科 循環器・漢方クリニックでの取り組み~

新神戸きたむら内科 循環器・漢方クリニック院長の北村順です。

今日は当院で行っている漢方ダイエットについてお話ししたいと思います。

以前「漢方ダイエットについて~防風通聖散は要注意!~」(https://shinkobe-kitamura.com/blog/?p=430)という記事を書きましたが、当院では『安全に体重を減らす』ことを目指しています。そのため、副作用発生リスクの高い漢方生薬を取り除き、安全かつダイエット効率の高い漢方薬を考えました。

歴史的に肥満治療に用いられた漢方薬をベースとして新たな薬を作った…というイメージですので、錠剤やエキス製剤ではありません。いわゆる煎じ薬です。

煎じ薬は、刻んだ漢方生薬を煎じてから服用する薬です(*)。昔は、薬研(やげん)を使って細かくした漢方生薬を土瓶で煮て、生薬の滓を取り除いて服用していました。現在は、生薬がティーバッグに入っていますので、お家で簡単に作ることができます。ティーバッグを取り除いて残った液体を一日掛けて服用して頂きます。

根本的なことですが…何の努力も必要なく、ただ飲むだけで痩せる薬ではありません。漢方ダイエットに用いる漢方薬は、食事療法、ダイエットの効果を高める薬と考えて頂くと良いでしょう。当院では、食事についての指導もさせて頂きますが、漢方薬を飲みながら食事療法を行ってもらうと、ダイエットの効果が出やすくなります。

実際のところ…個人差はありますが、1ヶ月で3~4kgの減量結果が出ている方が多い印象です。過去に食事療法がうまくいかなった方も、漢方薬を服用しながら食事療法を行うと結果が出ています。

安全な漢方ダイエットを考えてみたいと思われる方は、まず当院ホームページをご覧下さい(https://shinkobe-kitamura.com/kanpo_diet.html)。

(*:有名な葛根湯(かっこんとう)のように『〇〇湯』という名前の薬は、煎じて服用するのが本来の服用法です)